中小企業診断士の職業・仕事
中小企業診断士は、 企業診断の専門家、経営コンサ ルタントの国家資格。中小企業の経営者の依頼に応 じて会社経営全般の調査・診断をし、生産管理、経営指導などを通して、経営改善を図るいわゆるマネ ジメントコンサルティングが仕事。
個々の企業を対象にした個別診断だけでなく、数人で専門分野ごとにチームを組んで、商店街全体の再開発診断にあたる場合もある。 民間企業だけでなく、 都道府県の商工部などから委託されることもある。 中小企業診断士は地域社会において知識人として高 い評価を与えられ、 都道府県中小企業支援センターのマネージャー、裁判所調停委員、人権擁護委員など、学識者として任命されるケースもある。 コンサルティング会社や企業内で活躍したり、 個人で独立することも可能。
最近は単なる経営全般のコンサルティングだけでなく、消費者のニーズに敏感で、マーケティング知識のある中小企業診断士が期待されている。 次々と新 商品が登場し流行り廃りの移り変わりが激しい現在、企業側は、新しいサービスやマーケティングを提案 できる中小企業診断士を必要としている。 士業の中でも所得格差が激しい業種のひとつ。報酬は企業と診断士の間で契約して決められる。
必要な学歴・経歴・資格・許認可
国家試験である中小企業診断士試験に合格することが必要。 1次試験合格後、 2次試験に合格する、2次試験の代わりに養成課程を修了する方法がある。 学経中小企業診断士の1次試験は年齢、性別、学歴等に関係なく、だれでも受験することができる。 1次試験は科目合格制となっており、 合格科目は2年間(合格年度、翌年度) 維持できる。 1次試験は7科目、2次試験は筆記と口述。 2次試験合格後、15日以上の実務補習を行い、中小企業診断士に登録する (5年ごとに再登録が必要)。 登録を更新す るためには、5年間の有効期間内に、「知識の補充 要件」 (5年間で5回以上受講等)、「実務の従事要件」 (5年間で30点以上獲得) といった両方の要件を満たすことが必要。